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伝心

出来事だったり、お返事だったり
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*2009.10.03 (Sat)... お姉ちゃん
ほむらの声は【ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)】っていうより【薫ちゃん(絶対可憐チルドレン)】だなって思う。薫ちゃんが小学生でおこちゃまで、わがままぷーだったから余計にそう感じるわ。
まったく、かわいいな。

つづきよりルキアとしずくのお話。


夢の中
酷く静かに自分の名を呼ぶものがいて、振り返るとそこにはしずくがひとりで立っていた。
「しずく!お前どうして!?」
「どうしてもルキアに謝りたくて」
「私に?何をあやまることがあるというのだ」
「あの死神たちが現れたとき、ルキアに刃をむけたこと・・・脅しだったとはいえ・・ごめんなさい」
「謝ることではない。ほむらを護ろうと必死だったのだろう?」

ルキアに出会う前もお姉ちゃんはずっと僕を護ってくれていた。
『大丈夫だよ』っていって僕を抱きしめる手がずっと震えていたのも知ってる。
そんなお姉ちゃんが弱い部分を見せられる唯一の相手がルキアだった。

「それにしても本当に大きくなったな。しずく。ほむらは身体は成長していたが中身はそのままだったな」
そういってルキアはしずくの頭に向って手を伸ばす。
その行為の意味を知っているしずくはルキアの前にしゃがみ込む。
ルキアの手がしずくの頭を優しくなでる。
「それに比べてしずくは外見だけではなく中身も成長したな」
「そんなこと・・・」
「あるさ。何度もほむらをとめようとしていた。しかし押しが弱いところはかわっていないようだが」
声に出して笑った後で、ルキアはしずくを強く腕の中に抱きしめる。
「すまなかった。お前が大人になるしかなかったのだな」
私があの時、護れなかったばかりにお前達はまた2人だけになってしまった。
「僕には初めお姉ちゃんしかいなかった。でもルキアに出会ってふたりが僕を護ってくれた。
でもお姉ちゃんにとって自分を護ってくれる人はルキアしかいなかったんだ」
ルキアと離れ離れになった後のお姉ちゃんはとても見ていられなかった。
何度もルキアの名を泣き叫び、声がかれても泣いていた。
ルキアはここにはいない。またふたりだけになった。
だから思ったんだ。今度は僕がお姉ちゃんを護らなくちゃって。

「ありがとう。しずく。ほむらを護ってくれて」
「ルキア・・・」
「さぁ、もうおやすみ」
「眠るまでこうしていてくれる?」
「あぁ・・・」

背は大きくなっても中身はまだ子供だ。
甘えたがりなところは昔と変わってない。
ずっと誰かに甘える事を我慢していたのだろう。

もっともっとたくさん愛情をそそいでやりたかった。
お前達はこんなにも世界に愛されているのだと教えてあげたかった。
幸せになってほしかった。
護ってやりたかった。

「私はお前達を愛している。ずっと・・・・」
「ルキア」
「もう誰もお前達を傷つけたりしない。だから安心しておやすみ」
「うん・・・おやすみ、ルキ・・ア」


腕の中で小さな光が弾け飛び、静かに空へと昇っていった。




FIN



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